部屋のレイアウトも違う。


あれ……?



「起きたの?」


「えっ……」



声のした方向を見ると、

ソファーの上で寝っころがりながら私をニヤニヤした顔で見る奏がいた。



「奏!!

さ、さくらが……」



あれ?

なんで私たちの部屋に奏が?



「残念。ここは俺の部屋です。」



まるで心のなかを読まれたかのような的確な答えで、

私は昨夜のことを一気に思い出した。




「ま……まさか……私、ここで寝てたの!?」



「だいせーかーい♪」



「こ……この変態悪魔!!」



「勝手に寝始めたお前が悪い。」



「そ……それは……」




言い返せない。