「おい。何してんの。」
「眠い……」
まぶたが閉じかかった時、
体がふわっと浮き上がった。
あ……
私、飛んでる。
んじゃないか。
奏がお姫様だっこしてくれてるんだ……。
恥ずかしさとかそういうのより私の本能は睡眠を欲していた。
「……いやがんねぇのか。」
「……ん。」
柔らかくて居心地のいい所に横たわる。
あれ……これベッド?
奏の?
私がベッドメイキングしただけあって、
寝心地サイコー。
なんちゃって……
私の思考はそこで途切れた。
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