「学校にバイトのこと言えばすぐに俺の家にいることも問題になるぜ? 行くところないんだろ?」 「……ない。 ないけど! さくらと一緒ならそこが私の居場所になるって信じてるから!」 「信じる、信じるって…… お前ホイホイ信じすぎ。 親父も。森田も。 ま、俺のことは信じてないっぽいけどさ。」 「…… すねてるの?」 「ハ?」 奏は汚いものでも見るかのような目で私を見た。