「別にいいじゃん。」 「ポチ、食い足りない。 購買のジャムパン買ってこい。」 「…………。」 「おい、無視か。」 「私のこと探すより自分で行った方が早いのに。 バッカじゃないの!!」 違う。 こんなこと言いたいんじゃない……。 「何。 俺に文句言う気?」 「だったら何…キャッ……」 不意に奏に手首を掴まれ、 壁に強く押し当てられた。 「痛いって……。奏……」 「お前さ、自分の立場分かってんの?」 「っ……」 奏の目はいつになく鋭く光っていた。