ご飯を一緒に食べれば、
仲直り出来るかな、って思ったけど。
考えが易すぎたかな。
***
昼休み。
「栞奈、お弁当教室で食べるよね?」
「あ、ごめん。今日は用事あって。」
「そっか……」
優花は残念そうな声で言った。
「明日は一緒に食べよーな。」
奈央は気を利かしてか、明るくそう言ってくれた。
「うん!ごめんね。ありがとう。」
私はシェフの人が作ってくれたお弁当を持って、またあの空き教室へ向かった。
静かに空き教室のドアを開け、静かに閉めた。
もちろん誰もいない。
「よし!お昼ご飯♪」
私は包みを広げ、手を合わせた。



