「そ、奏……?」
「俺にも限界があんだけど。」
「え、敬語は!?」
「もうお前の誕生日じゃねぇ。」
時計を見ると、0:00になる10分前だった。
「まだじゃん!約束違反!」
「別に敬語を遣うのが執事の仕事じゃねーし。
急にため口とか、ドキッてするだろ?」
「は、ハァッ!?」
う、わ……
一気に奏のペースに持ってかれた……。
「もっと、って言ったよな。
今からやってやるよ。」
「ちょ、待っ……んんっ……」
すぐに大人のキスで口を塞がれる。
奏が優しく、私のまだ湿っている髪をとかす。
キスは激しいのに、
髪は大切そうに触ることが
なぜか嬉しかった。
「……苦しい?」
「ううん。」
気遣ってくれてる。
「幸せすぎて、
泣きそう。」
「ハハッ、泣くなよな?ブスになるから。」
「それ、嫁に言うセリフ?」
そしてまた私たちは唇を重ねた。



