奏が立ち上がり、私の首の回りに腕を回した。 うわ…… 抱きしめられる……? しかし、強い力は伝わらず、 首の前にキラリと光るネックレスが下がった。 「え……これ……」 「お誕生日おめでとうございます。」 「あ、ありがと……」 鏡を覗くと、キラキラと光る宝石が付いていた。 お義父さんといい、さすが七尾家。 「キレイ……」 「喜んでいただけて光栄です。」 「…………」 そうだった。 さっき、奏に甘える、って決めたんだった。 今日くらい…… いつもと違う奏の前でなら甘えられる気がする……。