次の瞬間、私の首筋にチクリと痛みが走る。
「な、何……」
首にくすぐったさを感じ、奏の前髪が当たっていることに気づいた。
え……首にキスしてるの……!?
「奏!何してんの!?私、今日はお嬢様なんだよ?」
「だから言ったでしょう?
下克上だと。」
敬語だからか、執事服だからか、
いつもと違う奏に心臓がきゅんと音を立てる。
や、ヤバい……
拒否できなくなる……っ
「の!喉渇いた!
麦茶持ってきて!」
「後で…「今!!早く!」
「かしこまりました……」
奏は渋々という風に私たちの部屋を出ていった。
あ、危ない。危ない。
「おねーちゃん大丈夫?」
「さくら!うん……」
そうだよ!さくらもいるのに……。
平常心!
あんなやつのペースに乗っちゃダメだ。



