**** 「じゃあまた1週間後な。」 翌朝。 おじさんはさっそく家を出ていった。 おじさんを見送ったすぐ後、 玄関に来なかった奏の元へ行った。 「奏。起きてる……?」 扉を開けると、珍しく奏は起きていた。 「おじさん……帰っちゃったよ?」 「知ってる。」 「そっか。」 『留学、行くの?』 その言葉が喉の奥につっかえて、 出ない。