そーっと
そーっと……
「どこ行く気?」
「ぎゃー!」
「なんだよ、ぎゃー、って……」
突然目を開けた奏にビックリして変な声出しちゃった……。
「さ、さくらのところ。」
「行くな。」
「でも……」
「あと5分でいい。」
きゅん…
上目遣いは……可愛すぎる。
「なんで今日はそんな……
甘えてくるの?」
奏は上目遣いの目を睨みの目に変えた。
「甘えてねーよ。
メイドのくせに生意気言ってんじゃねー。」
奏は「犬のくせに」って言わなくなった。
「私も……奏に甘えてみたい。」
奏は私を捨て犬を見下すかのような目で見た。



