「あ、ごめんなさい……
ここ、何かに使いますか?」
「別に。サボれる場所探してただけ。
てかアンタ1人?バレンタインに1人飯ってことはフラれた?」
その男子はニヤニヤ笑いながら教室に入り、扉を閉めた。
「別に……フラれたとかじゃ……」
「ね、1人で寂しいなら俺とイチャイチャしてよ。」
「は……」
その男子は私の前まで来て、
私の腕を強く掴んだ。
「ちょ、ちょっと!離して!」
「仲良くしよーぜ。」
掴まれた腕を引っ張られ、私はその男子に抱きしめられた。
これは!ダメでしょ!!
「いやっ」
必死に声を出すも、空き教室なだけあって周りへは声が届かない。



