「栞奈さま?

こんな時間に何をされているんですか?」


わ、森田さん!



「あ、あの明日……じゃなくて今日の……バレンタインの……」



「ああ!奏ぼっちゃんへの。」



「はい……」




森田さんには全部知られている。


なんか照れ臭いな。




「お手伝いしましょうか?」


「い、いえ!ちゃんと自分で作りたいんです。」


「そうですか。」



森田さんは微笑ましく私を見て、

「ではアドバイス致しますよ?」

という神のようなお言葉をおっしゃった。



「ありがとうございます!!」




その後、森田さんに教えてもらい、なんとかクッキーは完成した。