栞奈が握ってきた方の手を離し、

栞奈を包む布団をどかした。



「奏?」



不思議そうな顔で俺を見る栞奈。



もう……限界……。




栞奈のTシャツの襟を肩までずらした。



「え、え……?」


「今日……一日中一緒にいてやる。

どういう意味か分かってお願いしたわけ?」


「どういう意味って……」



栞奈はわからない、と言いたげに俺を見る。



「ま、お前に期待しても無駄だわな。」



栞奈の熱い肩にキスを落とす。


「んっ……」


くすぐったそうに栞奈は声を漏らした。