「冗談なんて言ってねーよ。」
ギシッ……
ベッドに片手をつき、栞奈との距離を縮める。
「ちょ、今は風邪引いてるから……移る……」
「構わない。」
ただでさえ赤い顔がさらに赤くなる。
「女の子は……
弱ってるとき甘えたくなるんだよ?」
「甘えれば?」
「今日……ずっと一緒にいて。」
「いいよ。」
「手、握ってて。」
「…………。
ホント、ジジィになるから。」
俺は栞奈の熱い唇に自分の唇をそっと当てた。
「っん……」
「俺がお前の風邪持ってってやるよ。」
「奏……っんんっ……」
少しずつキスを深めていった。



