「もうポチじゃない。彼女……だもん。」
分かってんじゃん。
「それなら尚更だ。」
観念したのか、栞奈は大人しくベッドに横になった。
「さくら、着いてこい。」
「うん……」
さくらを空き部屋に連れていき、
メイドに一日中一緒にいるよう頼んだ。
「じゃあ、俺栞奈のこと見に行くから。」
「奏おにいちゃん。」
さくらに呼び止められ、振り返る。
「何?」
「おねーちゃんが風邪引いちゃったのって、私のせいなの?
私がおねーちゃんを苦しくさせてるの?」
「違うよ。」
さくらの頭を撫でて、にっこり微笑んだ。
「お前のせいじゃねぇよ。
大丈夫。すぐ治るから。」
「うん……」
「栞奈が治るまでいい子にしてろよ?」
「分かった……」
俺はその部屋を出て、また栞奈の部屋へ戻った。



