「旦那様はクリスマスもお仕事みたいですし、 栞奈さまとお出掛けなんかしてみてはいかがですか?」 「さくらがいるだろ。」 「私やメイドが見ていますよ。」 「嫌だ。外は寒い。」 その時、タイミングよく栞奈が車に乗り込んできた。 「うわっ、広!」 「栞奈さま。おはようございます。」 「あ、森田さん♪おはようございます。」 明らかに上機嫌になった栞奈。 「分かりやすいやつ。」 「え、何?奏。」 「なんでもねーよ。」 栞奈は首を傾げていたが、 俺は森田に指示して車を保育園へ向かわせた。