「じゃあお仕事行ってくるね!」 「いってらっさーい。」 いつも通り奏の部屋に行き、掃除を始める。 「雨……すごいね。」 「あー……そだな。」 生返事だなぁ……。 「奏は雨好き?」 「ジメジメしてウザいから嫌い。」 「アハハ…… 私も嫌い。」 『好きじゃない』と言うより、 やっぱり『嫌い』。 「へー。」 興味なさそう。 ま、私のこと好きじゃないもんね。 私はまた無言で掃除に集中し始めた。