「どーせ車に乗せてくれないくせに。」
「今夜また土曜日とおんなじように俺に抱きついてくるなら乗せてやるよ。」
「は、ハァ!!?
やるわけないし!」
「あっそ。」
なにさ、なにさ!
あいっかわらずケチなんだから!
「南っ!」
「あ!佐伯くん。」
校庭の方から私に手を振る人が見え、
すぐに佐伯くんだと分かり、駆け寄った。
「部活?」
佐伯くんはサッカー部の1年生レギュラーで、すごい上手。
「ああ。てか一緒に帰るの?七尾と。」
「うん……
七尾くん悪ノリがね。」
ちょっと悪口みたいになっちゃった。
だって奏が意地悪ばっかするから……



