「え、栞奈!今……七尾、栞奈のこと……」


奈央が驚愕の表情で奏を指差している。



「な、七尾くん!?

なんで急に名前で……?」



私は慌てながらも奏が言い訳しやすいように会話を作る。



「そんなんどーでもいい。

それよりこれ。お前弁当忘れてる。」




ザワッッッッ




「うわぁぁあああ!!!」



こ、コイツは!!

なんで!!??



「ちょ!栞奈!?

弁当って……まさか七尾と一緒に住んで……」



教室が一気に騒がしくなる。




「ちがっ、違うよ!

そんなんじゃない!!」




必死にみんなに言い訳をする私を見て、

奏が笑いをこらえている。




バカバカ!

やっていいことと悪いことがあるでしょ!!