「……思い出。 思い出じゃない。 思い出なんかじゃない……。」 そんな"過去のもの"みたいにしたくない。 だって、今も私の胸の中に押し込めてきてどうしようもないくらい、 お母さんとお父さんは いる。 泣くな。 泣いちゃ……ダメなのに……。 「……っうっ……ふぅっ……」 昨日も泣いたばっかじゃん。 奏に…… 嫌われたくない。 手に持っていた写真立てに涙が落ちた。