「どうかした?浅野くん」


『今、暇?』


「うん」

『じゃあちょっと来てくれないかな?」


「いいよー」


そして俺は彼女をつれて教室をでた


そしてついた先は



「わぁー!すごい気持ちいい風!」


『俺、ここが気に入ってるんだ
 人も来ねぇし』


「浅野くんが気に入ってる場所に
 わたしが来ていいの?」

『ひなちゃんは特別だから…』


「え?なんか言った?」


『いや、なんでもない。
 森山さんはいいんだ、
 まだ学校にも慣れてないと思うし
 いつでもここに来るといいよ
 俺はいつもここにいるから』


「あ、ありがと
 浅野くんって優しいね」


『そうかな』


「うん!最初は怖い人だな
 って思っていたけど
 ひみつの場所を教えてくれるんだもん
 優しいよ!これは二人だけの場所だね!
 誰にも言わないから!」


と言って彼女は笑顔を見せてくれた


やっぱり彼女の笑顔は10年以上前と変わらない

なんか子供っぽさが残る笑顔だ

懐かしいな




そんなこと思っている間に


チャイムが鳴っていた