『もうちょっとこっちに来なよ
 俺が話しにくいんだけど』

「え、でもでも…」


あー、マジ話しにくいわ

そう思った俺はちょっとだけだしな

っと思って


『よいしょっと』


「え、ひゃっ」



彼女を持ち上げて俺の横にこさせた



『よしっこれで話しやすいな』

「う、うん…」



また彼女の顔が赤くなっていく

『寒いのか?
 寒いなら無理しなくてもいいんだぞ』


「だ、大丈夫
 ちょ、ちょっとしか寒くないから」


おいおい、少しだけでも寒いのかよ


そして俺は


さっ

『外は寒いからな
 無理すんなよ』


「あ、ありがと」



彼女に俺の上のジャケットを貸した