【廊下1】


 「…ってかどこにあるんだ?」
 「それより愛理紗…」
 「馬鹿!なんでよりによって今言うんだよ
  !」

 本物に日出行空気読めないやつ。

 「ま、相変わらず空気読めないよね、
  日出行は、」
 『『『それな!』』』
 
 …あれ?いつもなら絶対なんで俺だけって文句言うのに。

 「日出行?」

 そういってみんな振り返った。





      …うそでしょ?







        日出行が…









       いない…?









 「うそでしょ!?日出行まで!?」
 「で、でも、だとするなら死体はどこだよ
  ?」
 「…日出行は、死んだとは限らないだろ?」
 「で、でも…」
 「そう信じようよ」
 「…うん」
 「そうだよ!日出行が死ぬわけないじゃん」
 「だよ…ね」

 そう言って、2つ目の大広間のドアを開けた。