「あ、これかわいいっ。」
2階に上ってすぐのところにある
ヘアアクセサリーのところで立ち止まった。
青色の、木綿みたいな生地のシュシュ。
よく見ると、小さな白い花がプリントされてる。
まさに浴衣にぴったりって感じがする。
「あれ、でも夕奈の浴衣ってピンクって言ってなかった?」
「うーん。一応白色の浴衣もあるよー。」
「そうなの? ならオッケーじゃん。」
「でもお母さんのなんだよねぇ、」
確か白地に青色の大きな花が描かれてるやつなんだけど…。
「今風のキラキラしたやつではないかなぁ。」
「あー、そっか。それはそれで心配だねぇ。」
「他の色ないかなー。」

