「髪も切っちゃったんだね…、きれいだったのに…。」

「あー、うん。ちょっとね。今、戦ってるんだ。」

「戦ってる?」

「そ、2年生に超モテる先輩いたでしょー?

あの先輩とひと悶着あってねー。あの人にかわいいって認めさせなきゃなの。」

「へぇ…?」

きょとんとした顔で首を傾げられてしまった。

まぁ、そりゃそうだよね。


「でも大丈夫だよ、あのドアの前にたかってる人達、

夕奈のことみてかわいいって言ってる人たちだから。

きっとかわいいって言ってもらえるよ!」

「やぁん、まひるったらかわいい声援ありがとー!」

てゆうかそうだったんだ、あの人達。