一瞬ボケっとしたあとゆっくりと目を見開く。

「な、なにを言ってるですか!?」

ほおを真っ赤にしながら叫ぶ夕奈。

「だめか?」

「う、あ、だ、だめに決まってるでしょっ!」

「一瞬止まったな。ちょっと考えたか?」

ちょっとずつ夕奈との距離を狭めてみる。

真っ赤な夕奈も少しずつ後ろに逃げる。

「や、考えたなんて、そんなこと…」

顔を横にそらしながらつぶやいたり。

ほんと、かわいいよな。そうやって素直に反応するところが。


「…わっ。」


ついに後ろのロッカーにあたって逃げ場を失う夕奈。

横のドアから逃げられないよう、夕奈を覆うように

逃げ場をなくす。

「夕奈。これで逃げられないぞ。」