そう言いつつ、校門を出る。

「夕奈、電車か?」

「いえ、徒歩です。」


「…徒歩!?」

「すぐ近くなんですよー。

近所だからっていう理由で学校決めたので…。」

ちゃんと学力に合うようにもしたんだけどねー。

何で英語だけ落ちちゃったかなぁ。

「送ってくよ。」

「いえいえそんな! 駅と反対側ですし!」

「少しでも一緒にいたいんだよ。」

「…!」

ほっぺた熱いっ。

もしかして真っ赤なのかなっ。

「夕奈かわいい。」