ふいに近づいて、耳元でささやく。
「昼休み、言ったろ?」
昼休み?
「俺は、決めたことはすぐにでもとりかかるんだよ。」
「…え? 話が全然見えてこない…、」
「全力で落としにかかるから、って言っただろ?」
…あ。
「わっ。ちょっと夕奈、顔真っ赤じゃない!」
「まひる声おっきい!」
いつから隣にいた、まひるっ!
「そうだ、こいつこれからずっと
居残りで勉強してくから先帰っててくれ。」
「ふむ。仕方ないですね。
でも、たまには解放してくださいねっ。」
にこにこと笑顔が返すまひる。
くそぅ。その笑顔、実は何か企んでるんだって
知ってるんだからなっ!

