「こら夕奈ーーーッ!!」

突然の叫び声。

まひるちゃんです。


ご安心ください。五時間目は終わりました。

「早く戻ってきなさいってメールしたでしょう!

そのあとのも全部無視してッ!」


「いや授業中のケータイ使用はどうかと…。」

「黙らっしゃいっ! どれだけ心配したと思ってるのっ!」

「…だってー、それどころじゃなかったんだもんっ!」

はい。地が出ました。

「もうドキドキしすぎて何にも考えられなかったし、

何考えてたかも覚えてないし!」


「そりゃあね、私もびっくりしたよ! 

帰ってきたとき夕奈真っ赤だったもん。余計心配したよ。

で、どうだったの?」