裏庭。

初めて先輩を見た場所だ。

先輩のお気に入りの場所だったのかな。

なんで気づかなかったんだろう。



「…先輩っ!!」


「な…んで、ここに…」

心底びっくりしたみたいで目を見開いてる。

あの日とおんなじ場所でおんなじように座ってる。


でも、私が探してたのは、あの日とおんなじじゃない。


「はぁ、もう、探しましたよぅ。」

言いたいことはいっぱいあるけど、疲れてて声が出ない。

とりあえず、隣に座る。