どうしたも何も… 「あいつさ、顔がいいからって 生徒に手ぇ出してるらしいんだ。」 「え!?」 恭が小声で説明する。 2,3年の間では有名な話だ。 「手ぇ出すって言ってもちょっかいかけるぐらい らしいんだけどさ、顔のいい2,3年はみんならしくてさ、 実はすっげー嫌われてるんだって。」 「え…じゃあ…っ!」 すっげーざわざわする。 何だろう、とても落ち着かないというか。 「怜、」 「なんだよ。」