後輩はキレると怖いものなのです。〈完〉


裏庭を出て、捜索再開。

中腰になって地面とにらめっこしながら歩く。


「おい、そこのぶっせぇの!」


突然の叫び声にびっくりしながら声のした方を見る。

すると、さっきの不機嫌先輩がこっちを見ていた。

…さっきあの人“ぶっさいの”って言ったよね?


かっちーん。


「人にぶっさいの、なんて声をかけるだなんて
どうかしてるんじゃないですか?」


「ぶさいやつにぶさいと言って何が悪いんだ。
…ほら、これだろ。」

身長差があるのをいいことに上から悪い笑顔を振りかけてくる。

「うわ、黒い笑顔。顔がいいからってそんなんじゃ
すぐ嫌われますよ。」

「は、そんなこと言ってていいのか?家に帰れねぇぞ?」

私のちっちゃな嫌味を鼻で笑って人質(鍵)を振りかざす悪党。