「あ、夕奈ちゃん、まひるちゃん、こっちこっち。」


普段あまり入らない食堂扉の前に立つと、恭先輩が遠くから叫んだ。


「さ、そこ座って。」

と示されされたのはそれぞれ先輩の隣。

「じゃあ私はここにしようかなぁ。」

と先に恭先輩の隣に座ったのはまひる。


つまり、私は…。


「こっち寄るなよ。」

「先輩こそ、ずれて頂ければまひると話せるのですが。」

「ちっ。」

残念ながら私達の隣には人がいて席の移動ができない。

今回は私の勝ちだ。