気づくなりすくっと立ちあがって、早歩きで向かう。

「え、ちょっと、夕奈?」

まひるの優しい制止なんて耳に入ってない。

私の頭にあるのは、そう。


なんて皮肉を言ってやるかだけ!


「おはようございます、先輩。どうです?

ぶさいとはもう言えないでしょう。」


「…、あぁ、お前金曜日のあの女か。

ま、ずいぶんマシにはなったんじゃねーの?

俺にいわせりゃまだまだだけど。」

またこの悪党、身長差を利用して上から笑いやがってーッ!

「へえー、じゃあ、どうすればよいのかご教授願いたいですね。」

「そんなの自分で考えろよ。」

むかつくーッ!