「…お前には高校を卒業してもらう」 「!?父様…、どうして?私はもう勉強する必要などないわ」 ばっ、と体を起こし部屋に入ってきた男性を見つめる。 柔らかな表情を浮かべじっと此方を見るその瞳から真意を汲み取るのは難しい。 「……理由はいずれ分かる。取り敢えず準備をしなさい。制服は陸が持っているから」 「……。はい…」 不服そうに頷いた少女は傍に控えていた陸から制服を受け取れば、ベッドから抜け出し着替え始める。