すると、何時の間にかベッドの脇に立っていた幼顔の男が安堵の息をもらす。
「やっと起きましたね、お嬢。今日から学校ですよ」
……がっ、こう…?
ぴたりと動きを止めた少女に怪訝そうな表情を浮かべる男。
「…。あー、陸。1つ確認するけれど私は天埜(あまの)学園を退学になったばかりよね?」
それはそれは素敵な笑みを浮かべて小首を傾げる少女。
陸と呼ばれた男がその笑みを視界に入れ顔を引き攣らせながらも口を開こうとすると、彼とはまた違った声が部屋に響く。
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