何とも入りづらい空気ではあるが致し方あるまい。 意を決して教室に足を踏み入れる。 するとざわめくカラフルな頭を持った不良君やパンダたち。 「すっげぇ美人じゃん!」 「黒髪とか珍しいな…」 男子諸君からはお世辞を。女子からは… 「何あの子…ちょっと可愛いからって調子乗っちゃって…」 と、僻まれる始末。 面倒なクラスだ、と密かに溜め息をつけば那知ちゃんが挨拶、と耳打ちしてきた。 「……ん。柏倉 美羅。…那知ちゃん席」 不機嫌オーラ丸出しで単語だけを告げる。