自由な明日へ





抱き締め返しながらぽつりと零せば那知ちゃんは苦笑を浮かべる。




「ん、いつもの事だから慣れた」




「そう。それより教室に行きたいんだけど…」




「あぁ、そうだな。クラスの奴に紹介しなきゃいけねぇしな」




行くか、と言って差し出された腕に私は自らの腕を絡める。



「あ、美羅!お前のクラス1-Sだから!!」




遠くでたっくんの声が聞こえた。結羅の苦しそうに咳も聞こえた。




「ごめん那知ちゃん。ちょっと待ってて」



と言ってするりと腕を引き抜くと結羅の元に駆け寄る。