自由な明日へ





「…何?それよりもう8時50分だけど…いいの?」




時計に目をやれば既にHRの時間は終わって一限目になろうとしているではないか。




「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」





たっくんの悲鳴が校舎内に響き渡る。




「たぁくとぉぉぉぉ!!煩いし遅いんだよぉぉ!!」




その悲鳴を聞きつけ部屋の中から一人の男が出て来る。




「…!那智ちゃん!?」




その男はよく見知っていて、かつてたっくん改め彪音 拓人-あやね たくと-と共に楓馬を全国No.1にまで連れて行った玄野 那知-くろの なち-だ。





「!!美羅、やっと来たか」



那智ちゃんは顔を綻ばせ此方へ駆け寄ってくる。
そして抱きついてくる。




「ごめんね?迷子になっちゃった」