自由な明日へ



がやがやと騒がしい繁華街を1人練り歩く小柄な人影。



顔はフードを被っている為見えず、周りはそんな人影をちらりと見てはささっと顔を逸らす。



今日は異常なし、か-と小さく呟いたその小柄な人物が繁華街を抜ければ少し離れた公園の中へと足を進めた。



「…、疲れたな」


ぽつりと零れたその声は大きくない公園に響いた。