自転車はゆっくりと置場を出た。
すぐに空を見上げた。夕焼けと夜空が混じった
この空に、燦々と輝く星が、私は好きだ。
この空を小さい頃よく見てた。友達と喧嘩したときや親に怒られた時に励まして
くれたのはこの空。勇気をくれたのもこの空だった。


「着いたぞ!!」

「うわぁ…!!」

そこには沈みかけの夕日がちょこっと顔を出していた。

「綺麗ですね…。」

「あぁ…。」

やっと…告白出来る…

「せ、先輩……」