「えっ!?良いんですか!?」

「ちょっとくらい出てもなにも言われねぇよ。」

そういうと先輩はまた歩き出した。その先は自転車置場。
先輩は自転車に跨がった。そして後ろを指差した。

「乗れチビスケ。」

私は黙って自転車の後ろに跨がった。

「心配すんなよ。すぐ帰るから。明日早ぇからな。」

「あ、いえ。嬉しいんです。先輩と海見れるなんて…。」

私はそぉっと先輩の肩に手を乗せた。
胸のドキドキが止まらずにドンドン高まるばかり。

「行くぞ!!」