「あ、あたし教室行くね?」

男の子にそう言い、歩き出そうとした時、

「お前、体育館に行けなかったくせに、教室なんていけるのか?」

「た、確かに…そうだけど。」

図星だ!で、でも、初対面の人に 連れてって!なんて言えるわけない。

チラっと男の子を盗み見る。バチッめ、めめめめ、目合っちゃったんですけ

どお!!

その時、男の子ニヤッと獲物を捕らえたような、まさに狼みたいなコワーイ

笑顔を見せた。

あっカッコイイ、と思ってた矢先こんな言葉が降ってきた。