春くんはその時、斎藤くんに体当りした。

斎藤くんは一瞬驚いたものの、体格のいい体はびくともしない。

それどころか、今度は斎藤くんは春くんを殴った。


「っ!」


春くんは声にならない悲鳴を上げ、うずくまった。


「は、春くん!!」


私の呼びかけにも反応しない春くん。