オオカミさん注意報!?

「でもさでもさ。そんなに音痴ならさ、どうやって教室まで来たの?」

あっそうだった!

「あのね、あの男の子が、送ってくれたの」

私は男の子に視線を向けながら話した。

「えっアイツ!

無口でクールの東城連夜(とうじょうれんや)じゃん!

ほんとにあいつ?」

美麗は訝しげに東城君?を見た。

嫌いなのかな?

「うん!あの子だよ!

でも、1回だけ笑ってくれたよ?」

あの、恐ろしい笑は忘れられない。