ホントに世の中には分からないことが多すぎる!

理解できなくて困ってる私を見てか、美麗は

「無理に分かろうとしなくてもいいよ。
凛花にはまだ早い!」

そうやって優しい口調で言われたら、ただでさえ緩みやすい涙腺は、

もちろん崩壊した。

「うえーん!美麗〜!」

そんな私に驚きつつ、美麗は私の頭をなでなでしてくれた。

そんな私達の感動シーンを赤い顔で見る男の子に、

睨みを効かせている美麗を、私は知らない。