その時、


「ねぇねぇ!あなたさ!入学式をサボった子でしょ?

どんな不良だよって思ってたら、ちょーう私のタイプなんだけど!?」


「えっ?」


驚いて顔を上げると、そこには、ミルクティー色の髪の毛をゆるーく巻い

た、すごく綺麗な女の子。

戸惑っていると、


「私、矢野美麗(やのみれい)!!


今から私たち親友ね!絶っっ対美麗って呼んでね❤」

そして、ちょっとお茶目にウィンクした。

私は、親友という言葉が嬉しくて、


「うん!私、立花凛花!よろしくね、美麗!」


今までにないくらいの笑顔でこう言った。