他にいなかったから、結局、羽賀になった。

「じゃー、伴奏者は……」

「はいっ、推薦!!!」

「俺も〜」

またまた、委員長が話し終わる前に、

歩海と雄心が手を挙げた。

「あのね、日向がいいと思う!!!」

「同じ意見〜」

おいおいっ!!!

いきなり何を言い出すかと思えば……!!!

そういえば、二人は、私がピアノで賞を
とったの知ってるんだった……!!!!

「他にいないので麗技さん、いいですか?」

みんなの視線が集まる。

「やってみれば、いいんじゃない??」

ぼそっと、雄心が耳打ちする。

「私……やります!!!」

雄心に後押しされ、やることにした。