「日向!!!!!!」

振り返ると、立ってた。

「雄心………」

雄心は息を切らしながら、近づいてくる。

私の髪を、指に絡める。

誰もいない放課後の、学校の廊下。


雄心は優しく、キスをした。

そっと、唇が触れた。

「雄心……?」

「日向……伝えることがある。」

「うん……」

「あ、その前に。」

「はい」

「恋、わかりました???」

「雄心先生。わかりました。」

雄心と私は抱きしめあったまま。

意地悪な雄心先生は、もう一度キスをした。

「好きだよ、日向。ずっと前から。」

「私も好きだよ。多分、ずっと前から。」

またキスをした。