2年になって、2回目の身体計測を行った。

うちの学校は、

女子が先に身体計測を行う。

保健室とつながっている、
シャワー室兼着替え室で下着になり、
保健室に移動する。

私は一人だけ、孤立しているロッカーに
脱いだ制服をたたんで入れておいた。

そして、さっさと保健室に移動した。


みんな無事に身体計測を終えて、

男子が来る時間になるまえに、急いで着替えた。

私も着替えようと、保健室を出ようとした。

その時、保健の先生に腕を掴まれた。

「麗技さん、確か保健委員だったわよね?」

「はい……」

「ちょっと準備手伝ってくれる?」

「はい……」

はい、と言うしかなく、テキパキと頼まれた仕事を終わらせた。

3分程で終わった。

「ありがとう〜。助かったわ!!!」

保健の先生に笑顔でお礼を言われ、保健室を出た。

シャワー室兼着替え室に戻ると、

もちろん、誰も残っていなかった。

残っててもなんもないけどね……。

着替えようと、ロッカーの前に立つと…

「制服が……ない。」

そこに入れたはずの、制服がない。

影のような存在だったから、いじめられたりはしないだろうと思ってた。

油断した……。

「身長伸びてっかなぁ〜」

「お前はもう伸びなくていいだろ」

まずい。

男子の声が聞こえた。

目立つ系男子、羽賀涼佑【ハガリョウスケ】と、

雄心の声が聞こえた。

まずいまずいまずい。

どーしよ……!!!


ガチャ。